近未来を予感させる作品が登場。卒業研究発表会
平成26年12月18日
- トピックス
平成26年度の卒業研究発表会が12月18日(木)に行われました。
この発表会では、クリエイティブエキスパート科の3年生が制作した作品を発表します。
はじめに校長先生のあいさつ。学生に激励の言葉を送りました。
自分で考え、専門技術を駆使するオリジナル作品。
苦労も多いのですが、他の人に完成した作品を見てもらうのは嬉しいものです。ちょっと照れますけど。
今年は、どんな作品が出てくるのでしょうか。
前半は、ITスペシャリストコースの学生が発表します。
今年は、人間の自然な動きを使ってコンピュータを操作する「Kinect」の活用方法がテーマです。
近未来を予感させるアプリケーションがたくさん登場しました。
最初は紀くんの発表。タイトルは「顔認識機能を使用した画像加工アプリ」です。
映像の中から顔を探す「顔認識機能」を使用したアプリです。ビデオカメラに映っている人の頭上に帽子を表示したり、顔のサイズに合わせてメガネを表示したりすることができます。
次に吉田くんの発表。タイトルは「ジェスチャー操作アプリ」です。
Kinectの前で手を動かし、ポインタを操作するアプリを作成しました。機器に全く手を触れずにコンピュータを使うことができます。壁に触れないように迷路をクリアする「イライラ棒」風ゲームなど楽しいアプリが登場しました。
藤井くんは「人流計測システム」を開発しました。
施設の入り口などで入場者や退場者の人数を計測する実用的なシステムです。計測した人数をExcelで分析しやすい形式に加工するプログラムも作成しました。
ITスペシャリストコースの最後は有吉くんが「シミュレーションRPG」を発表。
登場キャラクターの動きは、Kinectを使ったモーションキャプチャ(人間の動きをデータとして記録)によって実現しています。グラフィックも自分で作成するなど、意欲的な作品でした。
いよいよ後半にさしかかりました。
今度はメディアクリエータコースの発表です。今年は3Dプリンタを使った作品も登場します。
坂本くんは、「3DCGによるガンダムアニメーション」を発表しました。
ガンダムの3DCGおよび動画を制作しました。敵の大群と戦う迫力のある映像は、まるで映画のワンシーンを見ているようです。演出にも力を入れました。
続いて福澄さん、村上さんの「3DCGによるオリジナル映像」です。
自分たちで企画したオリジナルゲーム「mement」のプロモーション映像を制作しました。注目は独特の世界観です。設定やビジュアルにこだわり、神秘的な動画を披露しました。
今度は柳くんの「3Dプリンタを使用した城の模型」です。
チェコのフルボカー城の模型にチャレンジしました。紙のペーパークラフトを参考にしてCGをモデリング。3Dプリンタで塔や壁といった個々のパーツを作成し、それらをつなぎ合わせました。
福田くんも3Dプリンタを活用した作品です。「デフォルメフィギュア」を制作しました。
アニメに登場するキャラクターをもとにCGを作成し、3Dプリンタで出力しました。キャラクターの雰囲気を出すため、自分で色を塗っています。
最後は篠原くんと高木くんの「3Dプリンタを使用したモンスターハンターのジオラマ」です。
ゲーム中に登場する遺跡フィールドにモンスターが佇んでいる様子を再現しました。モンスターや遺跡をモデリングし3Dプリンタで出力。完成度を高めるため、パテやヤスリを使って形を整えました。
みなさん、すばらしい発表でした。
モデリングしたCG作品の一部は「3Dプリンタ」で出力して、展示をしました。
前例の少ない分野へのチャレンジもありました。多くの失敗を経験しましたが、得るものもたくさんあったのではないでしょうか。
さて、表彰式です。
ITスペシャリストコースの優秀賞は有吉くんの「シミュレーションRPG」
メディアクリエータコースの優秀賞は篠原くんと高木くんの「3Dプリンタを使用したモンスターハンターのジオラマ」です。
最後は、審査員からの講評です。
外部からの審査員として参加していただいた株式会社コア中四国カンパニーの渉知美さんは、プレゼンにおける表情の大切さを話しました。口角を上げることで雰囲気が変わるというアドバイスを、みんな真剣に聞いていました。
来年は、どんな作品が出てくるのでしょうか。楽しみですね。